結局、映画は家で観るのが最高。

映画から全てを学ぶ人生のチャレンジ。

カサブランカ

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始めはものすごくつまらなく、最後に残った印象はただ“かっこいい”でした。

 

正直、政治色が強い映画は苦手です。

白黒も苦手でした。名前を覚えるのが不得意で誰が誰かもわからないので、会話だけで進んでいく映画は何の話かちんぷんかんぷん。この映画もはじめはそうでした。

でも、観進めていくとどんどんはまっていきました。

 

まず、重要な登場人物が少ない。

主人公、女性、黒人、制服の人、この四人が分かれば内容を理解できる。私のように記憶力が極端にない人間には助かりました。ちなみにこの四人はヒロインと仕事仲間と友人です。

あとこれは完全に私の好みですが、回想シーンの合成がメルヘンチックで素敵。背景の浮いた古い合成で、そういう違和感って夢っぽくて大好きなんです。

映像の切り替え方は、トムアンドジェリーで見慣れた構成です。カートゥンネットワークジャンキーな幼少期を過ごした私には、むしろ親しみやすくすら感じました。

そしてなんといっても、人物が素敵。台詞がかっこいい。人間らしさがあるようで、全然ないんです。リアルで人間っぽいというより、俳優さんの演技っぽい。そこが最高にクールなんです。ロマンですよ。

 

まさか自分が白黒で政治の映画を面白いと感じるなんて思ってもみませんでした。トムアンドジェリーのおかげで、アメリカの古い映画に抵抗がなくなっていたなんて。そういえば映画“スティング”の時もディズニーランドみたいだと思って、古いアメリカ文化に抵抗なく観れたのでした。なにがどこで作用するかわかりませんね。なんでも学びです。

 

映画を撮影した当時の空気感が伝わってそれはまさにドリーミング。

女優さんがキレイで、俳優さんが渋くて、主人公がかっこいい、ロマンの詰まった映画でした。

6才のボクが、大人になるまで。

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12年間同じキャストで撮られた映画ということで、観ていると自分も一緒に人生を歩んだ気になりました。

人は時間の流れを自分の姿ではなく他人の姿から感じるから、そういう気になったのかもしれない。自分の姿は見えないけど他人の姿や変化は見えますしね。

 

最後のシーンで主人公が話していたこと。

「チャンスは掴むのではなく、いつもそこにある。」

この言葉は、まさにその通りだと思っていて、私たちはいつもチャンスのすぐ横にいるんですよ。チャンスのすぐ横で頑張ったりさぼったり、ご機嫌だったり絶望していたりする。

私たちがチャンスだ!と掴むときには、もうすでにチャンスに選ばれている時なんです。チャンスが選びたくなるような人間、チャンスがつい選んじゃうような“チャンスが来やすいタイミング”を自分で演出しちゃえば、ついうっかり何かが起こるんじゃないかと思うんです。

そんな話を、夕方のカフェでだらだらと話している気分になる映画でした。

スティング

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映画が始まると聴こえてくる“THE ENTERTAINER”。

まー、これでしびれますね。

 

舞台は1930年代のシカゴ!

赤色に塗られたビル、オレンジ色が風化した看板、ウイングチップ外羽根でツートンの革靴。古~い形の丸い車!かっこよすぎる!!!

ツイードのスーツ、イカしたネクタイ、かっこよくてばかばかしくてワクワクする、最高に楽しい映画。

そこにはだらだらとした人間ドラマも大どんでん返しもなく、“楽しい”がたくさん詰まった、まさにエンターテイメントです。

 

あと、室内のメリーゴーランドが出てくるんですけど、なんだか夢があって。ロマンを感じます。

フランスにある遊園地博物館にも室内にメリーゴーランドがあって、前にテレビでみたときメルヘンチックだな~って思ったのを思い出しました。

 

音楽も、全部最高にかっこよくておしゃれなんですよね。

なんか、映画に対する希望やロマンや夢みたいなものが伝わってくるんですよね。実際はどうだったのかわからないんですけど。

男性のサスペンダーも革靴も帽子も全てかっこよくて真似したくなるんですよ。アメリカのオールドスタイルですよ。女性も素敵で、ゆるくて長いワンピースに赤いブレスレットとネックレスをじゃらっとつけるんです。カラフルなYOUさんみたいなスタイル!ちょっと違うけど。

 

大人たちがおしゃれして、仲間で集まって計画を立てて、煙草を吸ったりお酒を飲んだりして。

大人になるのが楽しみになるような映画。大人最高!アメリカ最高!

ロリータ

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観ている間、ロリータの可愛さよりも男の気持ち悪さの方が引っかかる。

それなのに観終わった後は、ロリータの顔ばかり浮かびます。

 

映像は派手で誇張され、メルヘンチックに現実を描いてある。

あえておとぎ話のようなセットで、そのリアリティのなさは観ているうちに現実を分からなくさせる。

描かれる人間は皆つくり物のような感情の無さで、その台詞全てが嘘くさい。

台詞中の言葉全てが頭に残り、べたべたと纏わりつく嫌な感覚。

 

つくり物っぽい世界観の中で、不愉快なおとぎ話を聴かされている様な、そんな映画でした。

ラ・ラ・ランド

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ラ・ラ・ランドを観ました。

 

もしかしたら、夢を追う人を描いたストーリーだと思えるかもしれない。

でも、決してこれは夢を追うストーリーではない。

私はそう思いました。

 

夢とは、“夢”だと思って“みる”もの。

もし、そうなるために毎日を生きていたら。

365日24時間、そのための行動だったら。

 

カフェで働きながら、オーディションを受けて、大女優になるのを夢見る。

好きでもない音楽をやりながら、好きな音楽をやる毎日を夢見る。

そんな夢を追う二人。

 

夢を現実にしたい。

“夢を追うこと”は、そのことが夢を“夢”にしてしまっているのだ。

そういうことなんですね。

 

現実を夢と同じにしたとき、夢は“夢”ではなくなる。

夢をみていたいのか。

現実を変えたいのか。

生活を変えたくないのか。

本当に楽しいのは何をしている時なのか。

本当に幸せなのはどの時間なのか。

手に入れたいもの、手放したくないものは何なのか、考えさせられました。

 

今の生活に不満があったり、今の生活を変えたいと思っている時に、何度でも見たい、人生のリアルを描いたミュージカル映画です。