ラ・ラ・ランド
ラ・ラ・ランドを観ました。
もしかしたら、夢を追う人を描いたストーリーだと思えるかもしれない。
でも、決してこれは夢を追うストーリーではない。
私はそう思いました。
夢とは、“夢”だと思って“みる”もの。
もし、そうなるために毎日を生きていたら。
365日24時間、そのための行動だったら。
カフェで働きながら、オーディションを受けて、大女優になるのを夢見る。
好きでもない音楽をやりながら、好きな音楽をやる毎日を夢見る。
そんな夢を追う二人。
夢を現実にしたい。
“夢を追うこと”は、そのことが夢を“夢”にしてしまっているのだ。
そういうことなんですね。
現実を夢と同じにしたとき、夢は“夢”ではなくなる。
夢をみていたいのか。
現実を変えたいのか。
生活を変えたくないのか。
本当に楽しいのは何をしている時なのか。
本当に幸せなのはどの時間なのか。
手に入れたいもの、手放したくないものは何なのか、考えさせられました。
今の生活に不満があったり、今の生活を変えたいと思っている時に、何度でも見たい、人生のリアルを描いたミュージカル映画です。